お盆の帰省シーズンが近づくと「新幹線の指定席が取れない」「繁忙期で割引きっぷが使えない」という悩みが出てきます。2026年のお盆は8月13日(木)〜16日(日)が中心ですが、前後を含む8月7日〜16日が各種早割の設定除外日に指定されており、通常の割引術がそのまま通用しません。
とはいえ、完全に定価でしか乗れないわけではありません。路線やタイミングを工夫すれば3,000〜8,000円程度の節約は十分に可能です。東海道・東北・上越・北陸の4路線別にお盆期間でも使える割引手段を比較し、予約スケジュールから混雑回避テクニック、子連れファミリー向けの持ち物リストまで整理しました。
ここでわかること:
- 2026年お盆の各割引きっぷ設定除外日一覧
- 東海道新幹線:お盆でも使える割引手段3選
- 東北・上越・北陸新幹線:えきねっとトクだ値の活用法
- 混雑を避けるための穴場時間帯とUターンの帰り混雑回避ルート
- 子連れ・ファミリーの持ち物チェックリストとタイムスケジュール例
2026年お盆 割引きっぷ設定除外日カレンダー
まず押さえておくべきは、どの割引きっぷがお盆に使えないかです。各社の設定除外日を一覧にまとめました。
| 割引きっぷ | 設定除外日 | 対象路線 |
|---|---|---|
| EX早特21 | 8月7日〜16日 | 東海道・山陽新幹線 |
| EX早特7 | 8月7日〜16日 | 東海道・山陽新幹線 |
| EX早特1 | 8月7日〜16日 | 東海道・山陽新幹線 |
| ぷらっとこだま | 8月6日〜16日 | 東海道新幹線(こだま限定) |
| スマートEX(通常予約) | 除外なし | 東海道・山陽新幹線 |
| えきねっとトクだ値 | 一部列車を除き利用可 | 東北・上越・北陸新幹線 |
注目すべきはスマートEXの通常予約は除外日がない点です。早割ほどの割引率はありませんが、通常のきっぷ窓口購入より200円引きになるため、必ず活用してください。また、えきねっとトクだ値はJR東日本管轄の新幹線で一部列車を除きお盆期間も設定があります。
東海道新幹線(東京〜名古屋〜新大阪)お盆の割引手段3選

実際に東京駅の新幹線改札口は、お盆初日の朝7時台になるとコンコースが帰省客であふれ、指定席券売機にも15分以上の行列ができることがあります。東海道新幹線はお盆期間中に使える早割がほぼ全滅するため、別のアプローチが必要です。
スマートEX通常予約で200円引き+座席指定
スマートEXはJR東海が提供する年会費無料のネット予約サービスです。お盆を含む365日いつでも利用でき、通常のきっぷ購入より東京〜新大阪で片道200円、往復400円の節約になります。
金額面の割引は小さく見えますが、最大のメリットは事前予約と座席変更が無料で何度でもできること。お盆のピーク日程でも、空席が出た瞬間に座席変更で確保できます。交通系ICカードで改札をタッチするだけなので紙のきっぷも不要です。
東京〜新大阪の料金比較:
| 購入方法 | のぞみ指定席 | 節約額 |
|---|---|---|
| 窓口購入(繁忙期) | 14,920円 | ー |
| スマートEX | 14,720円 | -200円 |
| EX予約(年会費1,100円) | 14,230円 | -690円 |
EX予約(エクスプレス予約)で年間利用者なら690円引き
年会費1,100円のEX予約(エクスプレス予約)は、早割こそ除外日ですが通常予約は365日利用可能です。東京〜新大阪で片道690円引きとなり、年2往復以上する方なら年会費の元が取れます。
さらに、EX予約にはポイント制度があり、利用ごとにグリーンポイントが貯まります。貯まったポイントでグリーン車へのアップグレードが可能なため、頻繁に東海道新幹線を利用する方にとっては長期的なメリットが大きいサービスです。
お盆の前後にずらして早割を使う
設定除外日は8月7日〜16日のため、8月6日以前に出発する「前倒し帰省」や8月17日以降に帰る「遅延帰京」なら早割が使えます。
| きっぷ名 | 割引率 | 東京〜新大阪料金 | 予約期限 |
|---|---|---|---|
| EX早特21 | 約25〜30% | 約10,500〜11,200円 | 乗車21日前まで |
| EX早特7 | 約15〜20% | 約12,000〜12,800円 | 乗車7日前まで |
| EX早特1 | 約5〜10% | 約13,400〜14,200円 | 乗車前日まで |
たとえば8月6日(木)に出発し、8月17日(月)に帰京するスケジュールなら、往復ともEX早特21が使えて往復で最大8,000円以上の節約が見込めます。有給休暇を1〜2日追加できる方にはこの「日程ずらし」が最も効果的です。
東北・上越・北陸新幹線 えきねっとトクだ値の賢い使い方

JR東日本のネット予約「えきねっと」は、お盆期間中もえきねっとトクだ値(5〜15%割引)の設定がある列車が存在します。東海道新幹線より選択肢が広いのが特徴です。
えきねっとトクだ値(通常):5〜15%割引
乗車当日の午前1時40分まで購入可能で、お盆期間中も一部の列車で設定があります。東京〜仙台(はやぶさ)の通常指定席が11,610円のところ、トクだ値10で10,450円(約1,160円引き)になるケースがあります。
お先にトクだ値:25〜35%割引
乗車13日前までの購入が条件ですが、お盆ピーク日は設定なしの列車が多いです。ただし8月上旬や下旬の列車には設定が残っている場合があり、発売日(乗車日の1か月前)の10時に「えきねっと」で即座に予約する「10時打ち」が有効です。
路線別の料金比較(お盆期間・東京発着)
| 区間 | 通常指定席 | トクだ値10 | お先にトクだ値25 |
|---|---|---|---|
| 東京〜仙台 | 11,610円 | 約10,450円 | 約8,710円(設定日限定) |
| 東京〜新潟 | 10,960円 | 約9,860円 | 約8,220円(設定日限定) |
| 東京〜金沢 | 14,580円 | 約13,120円 | 約10,940円(設定日限定) |
| 東京〜盛岡 | 14,590円 | 約13,130円 | 約10,940円(設定日限定) |
お盆ピーク日にお先にトクだ値が取れなくても、通常のトクだ値10で1,000〜1,500円は節約できます。えきねっとの会員登録(無料)を済ませたうえで、発売開始日の10時ちょうどにアクセスするのが確実です。
混雑を避ける穴場時間帯とUターンの帰り混雑回避ルート

お盆ピーク日でも、時間帯を工夫するだけで乗車率が大きく変わります。実際に現地で並んだ経験がある方からは「始発の6時台なら自由席でも余裕で座れた」という声が多く聞かれます。
穴場の出発時間帯
下り(帰省方向)のピークは8月13日の朝8〜10時台です。混雑を避けるなら以下の穴場時間帯がおすすめです。
- 早朝6〜7時台:始発〜7時台ののぞみは比較的空いており、自由席でも座れるケースが多い
- 昼過ぎ13〜14時台:午前中の帰省ラッシュが一段落し、指定席にも空きが出始める
- 夜19時台以降:移動時間が遅くなるため敬遠されがちですが、座席確保率は高い
帰りの混雑回避テクニック(Uターンラッシュ対策)
Uターンピークは8月16日(日)の午後14〜18時に集中します。混雑を避けるための具体策は以下のとおりです。
- 1日ずらす:8月17日(月)午前中に帰れば、前日の混雑がウソのように空いている
- 早朝に出発:16日でも朝7〜9時台の上りはまだ空席がある
- 品川駅で降りる:東京駅より乗降客が少なく、ホームの混雑を避けられる
- 「こだま」を選ぶ:のぞみは満席でも、各駅停車のこだまなら自由席に空きがあることが多い。所要時間は東京〜新大阪で約4時間
子連れ・ファミリー帰省の持ち物チェックリストとスケジュール例
子連れで新幹線に乗る場合、事前の準備が快適さを大きく左右します。実際に夏場の帰省で忘れがちなアイテムと、当日のタイムスケジュール例をまとめました。
持ち物チェックリスト(子連れ帰省版)
- 軽量折りたたみベビーカー:新幹線の特大荷物スペースは事前予約制(無料)のため、予約時に「特大荷物コーナー付き座席」を選択
- 大容量モバイルバッテリー:子どものタブレット・スマホの充電切れ対策。10,000mAh以上がおすすめ
- 冷感タオル:8月の駅ホームは40度近くになることも。首に巻ける冷感タオルが重宝する
- お菓子・軽食:車内販売は2023年に廃止済み。乗車前にホームの売店で購入しておく
- 音が出ないおもちゃ・塗り絵:他の乗客への配慮として、ヘッドフォン付きタブレットかシール帳が定番
- 着替え1セット:飲み物をこぼす事故に備えて、手荷物に1セット入れておくと安心
- 酔い止め:新幹線でも揺れで車酔いする子どもがいるため、念のため用意
子連れ帰省のタイムスケジュール例(東京→新大阪)
| 時刻 | 行動 | ポイント |
|---|---|---|
| 7:30 | 東京駅到着・トイレ済ませる | 八重洲口のベビー休憩室あり |
| 7:45 | ホーム売店でお菓子・飲み物購入 | 11号車付近の売店がおすすめ |
| 8:00 | のぞみ乗車 | 特大荷物コーナー付き座席を予約 |
| 9:00頃 | 車内でおやつタイム | 通路側の席なら出入りしやすい |
| 10:15頃 | 名古屋駅通過 | トイレ休憩のタイミング |
| 10:30 | 新大阪到着 | 在来線乗り換えは南口が近い |
トイレは各車両のデッキにありますが、11号車と12号車の間にある多目的室はおむつ替えや授乳に使えます(車掌に申し出れば開錠してもらえます)。
予約開始日と売り切れ対策のスケジュール
新幹線の指定席は乗車日の1か月前の午前10時に発売されます。お盆期間の予約開始日は以下のとおりです。
| 乗車日 | 予約開始日 | 備考 |
|---|---|---|
| 8月8日(土) | 7月8日(水)10:00 | 帰省ラッシュ初日 |
| 8月13日(木) | 7月13日(月)10:00 | お盆前日 |
| 8月14日(金) | 7月14日(火)10:00 | お盆初日 |
| 8月16日(日) | 7月16日(木)10:00 | Uターンピーク |
| 8月17日(月) | 7月17日(金)10:00 | Uターン翌日 |
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「10時打ち」で確実に指定席を取る手順
- えきねっと・スマートEXに事前にログインしておく
- 乗車区間・日時・人数を入力し、確認画面の手前で待機
- 9時59分50秒頃から更新ボタンを連打(PCの場合はF5キー)
- 10時00分ちょうどに「検索」または「予約」ボタンを押す
- 候補が表示されたら即座に席を選択して確定
スマホよりPCのほうが操作速度で有利です。回線が安定した有線LAN環境で行うと成功率が上がります。
新幹線以外の選択肢との比較と帰省先での観光スポット
お盆の新幹線がどうしても取れない場合は、他の交通手段も検討する価値があります。
| 手段 | 東京〜大阪(片道) | 所要時間 | お盆の注意点 |
|---|---|---|---|
| のぞみ指定席 | 14,920円 | 約2時間30分 | EX早特除外・満席リスク |
| こだま自由席 | 13,870円 | 約4時間 | 各駅停車・座席確保しやすい |
| 高速バス(3列独立) | 5,000〜9,000円 | 約8時間 | お盆は1.5〜2倍に値上がり |
| LCC(成田〜関空) | 4,000〜12,000円 | 約1時間20分+空港移動 | 早期購入で割安・空港アクセス費加算 |
| 青春18きっぷ | 3,334円(1日分) | 約9時間 | 7/18〜9/8利用可・在来線限定 |
高速バスは3列独立シートの夜行便が人気ですが、お盆は通常の1.5〜2倍に値上がりします。WILLER EXPRESSやVIPライナーなら3列独立シートで5,000〜7,000円前後の便が見つかることもあるため、比較サイト(バス比較なび・高速バスドットコム)で早めにチェックしてください。
帰省先では周辺の観光スポットを巡るのもおすすめです。たとえば大阪なら万博記念公園や海遊館、仙台なら松島遊覧船、金沢なら兼六園や近江町市場など、帰省のついでに半日観光を組み込むと家族の満足度が上がります。名物のグルメを楽しむのも帰省旅行の醍醐味です。
よくある質問(FAQ)
Q. お盆の新幹線で一番混むのはいつですか?
下り(帰省方向)は8月13日(木)の午前中、上り(Uターン方向)は8月16日(日)の午後がピークです。JR各社は例年、お盆前に混雑予測を発表するため、公式サイトで確認してください。
Q. EX早特が使えないお盆でもEX予約のメリットはありますか?
あります。EX予約の通常予約は365日利用可能で、東京〜新大阪で片道690円引きです。予約変更が何度でも無料のため、空席状況を見ながら座席を柔軟に変更できます。
Q. えきねっとトクだ値はお盆でも使えますか?
一部の列車で利用可能です。ただしお盆ピーク日は設定がない列車も多いため、えきねっとで具体的に検索して確認する必要があります。発売開始日(乗車1か月前)の朝にチェックするのがおすすめです。
Q. ぷらっとこだまはお盆に使えますか?
使えません。2026年のぷらっとこだまは8月6日〜16日が設定除外日です。お盆前後(8月5日以前・17日以降)の利用であれば、東京〜新大阪で11,360円〜と割安に乗車できます。
Q. 自由席は並べば座れますか?
始発駅であれば高い確率で座れます。東京駅から東海道新幹線に乗る場合、発車30分前に自由席車両の列に並ぶのが目安です。品川駅発は東京駅より空いている傾向があり、20分前でも座れるケースが多く報告されています。
Q. 子ども料金は繁忙期でも半額ですか?
半額です。新幹線の子ども料金(6歳〜12歳未満)は繁忙期でも大人の半額が適用されます。ただし繁忙期の加算額(+400円)も半額(+200円)となります。未就学児は指定席を使わなければ無料です。
Q. 株主優待券を使えばお盆でも割引になりますか?
使えます。JR東海の株主優待券は1枚で運賃・料金がそれぞれ10%割引、2枚使うと20%割引になり、利用除外日はありません。金券ショップでは1枚800〜1,200円で購入でき、東京〜新大阪なら2枚使用で約3,000円引き(購入費差引後でも約600〜1,400円の実質割引)になります。
Q. 予約後にキャンセルした場合の手数料は?
スマートEXとEX予約は乗車前で変更なしの場合、払い戻し手数料340円です。えきねっとの場合はきっぷの種類により異なりますが、通常のeチケットは340円、トクだ値は購入から期間に応じて10〜30%のキャンセル料がかかります。変更は無料ですので、キャンセルより日程変更のほうがお得です。
お盆帰省を賢く乗り切るために
お盆の新幹線は「早割が使えない=定価で乗るしかない」と思われがちですが、EX予約やスマートEX、えきねっとトクだ値など繁忙期でも使える割引手段は存在します。最も効果が大きいのは日程を1〜2日ずらす方法で、往復8,000円以上の節約が見込めます。
予約は乗車1か月前の10時ちょうどが勝負です。7月中旬にはお盆の指定席が発売されますので、今のうちにえきねっと・スマートEXの会員登録を済ませ、予約カレンダーにリマインダーをセットしておいてください。移動手段の選択肢を広く持ちながら、家族や自分に合った帰省プランを組み立てましょう。
