夏休みの旅行計画で頭を悩ませるのが、飛行機代の高さではないでしょうか。お盆前後の羽田〜那覇間は普通運賃で片道4万円を超えることもあり、家族4人なら往復で32万円以上になるケースも珍しくありません。
しかし、予約のタイミングや航空会社の選び方を工夫するだけで、同じ路線でも片道1万円以下で確保できる方法があります。ここから、2026年の夏休みに飛行機を安く取るための具体的な7つの方法を、料金データつきで紹介していきます。
- ANA・JALの早割を最大限活用する予約タイミング
- LCC3社(ジェットスター・ピーチ・スプリングジャパン)の料金比較
- お盆ピークを避けて数千円〜1万円以上安くする日程術
- 株主優待券やタイムセールなど見落としがちな割引手段
ANA・JALの早割で最大80%オフを狙う
大手航空会社の早期割引は、夏休みの飛行機を安く取る最も確実な方法です。ANAの「SUPER VALUE」とJALの「先得」シリーズは、予約の早さに応じて3段階の割引率が設定されています。
ANAスーパーバリューの3段階割引
| プラン名 | 予約期限 | 割引率の目安 | 羽田→那覇の参考価格 |
|---|---|---|---|
| SUPER VALUE 75 | 搭乗75日前まで | 約70〜80%オフ | 約7,500〜9,800円 |
| SUPER VALUE 55 | 搭乗55日前まで | 約55〜65%オフ | 約12,000〜15,000円 |
| SUPER VALUE 28 | 搭乗28日前まで | 約35〜50%オフ | 約18,000〜22,000円 |
注目すべきは75日前と28日前の価格差です。同じ羽田〜那覇間でも、予約時期が47日違うだけで1万円以上の差がつくことがあります。8月10日に搭乗する場合、75日前は5月27日頃。GW明けの時点で夏休みの予定が決まっていれば、この最安枠を確保できる計算になります。
JAL先得シリーズの仕組み
JALにも同様の早割制度があり、「ウルトラ先得」(75日前)、「スーパー先得」(55日前)、「先得割引タイプB」(45日前)、「先得割引タイプA」(28日前)の4段階構成です。ANAと比べて45日前の設定がある分、予約の猶予がわずかに長い特徴があります。
2026年夏ダイヤの早割は1月27日から一斉発売されています。人気路線(羽田〜那覇・羽田〜札幌・伊丹〜那覇)のお盆期間は発売初日に埋まることもあるため、まだ予約していない場合は早めの確認をおすすめします。
早割の注意点:キャンセル料に要注意
早割の落とし穴は取消手数料の高さです。SUPER VALUE 75の場合、予約完了直後から運賃の約50%のキャンセル料が発生します。搭乗日の55日前を過ぎると、さらに手数料が上がるケースもあります。日程が確定していない段階での予約は避けた方が無難です。
また、予約後2日以内(JALは3日以内)に決済が必要な点も見落としがちです。「とりあえず枠だけ押さえる」つもりが、うっかり期限切れで自動キャンセルになる失敗談は意外と多いようです。
LCC3社の路線と料金を比較する

国内線のLCC(格安航空会社)は現在3社が運航しており、うまく活用すれば大手航空会社の早割よりもさらに安く飛べる可能性があります。
| 航空会社 | 拠点空港 | 国内線の路線数 | 最安価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ジェットスター・ジャパン | 成田 | 約16路線 | 片道3,990円〜 | 路線数最多・セール頻度高い |
| ピーチ・アビエーション | 関西 | 約14路線 | 片道3,490円〜 | ANA系列・関西発が充実 |
| スプリング・ジャパン | 成田 | 約6路線 | 片道4,990円〜 | JAL系列・路線は少ないが狙い目 |
LCCのメリット:高速バス並みの料金
LCCの通常運賃は、大手航空会社の早割と同水準かそれ以下になることが多く、片道5,000〜8,000円台で購入できる路線が多数あります。東京〜大阪間で比較すると、新幹線の指定席が約14,720円(のぞみ)に対し、ジェットスターの成田〜関西は5,000〜7,000円台で取れることが珍しくありません。
さらに年に数回実施される「スーパースターセール」(ジェットスター)や「メガセール」(ピーチ)では、片道1,000円台〜2,026円といった破格の航空券が出ることもあります。2026年1月の初売りセールでは国内線片道2,026円からの販売がありました。
LCCのデメリット:見落としがちな追加コスト
LCCで気をつけたいのが追加料金です。基本運賃には受託手荷物・座席指定・機内食が含まれていないため、これらを加算すると大手航空会社の早割と差がなくなるケースもあります。
| 追加オプション | ジェットスター | ピーチ |
|---|---|---|
| 受託手荷物(20kg) | 2,600〜3,800円 | 2,490〜3,490円 |
| 座席指定(標準席) | 690〜990円 | 490〜790円 |
| 機内持込7kg超過 | 3,000〜4,500円 | 2,000〜3,000円 |
家族旅行でスーツケースを預ける場合は、受託手荷物込みのバリューパック(ジェットスター:+3,500円程度)を選ぶ方がバラで追加するよりお得です。逆に、バックパック1つで身軽に動ける一人旅なら、基本運賃だけで済むLCCが圧倒的にコスパが良いでしょう。
LCCで失敗しない持ち物の工夫
LCCの機内持込は7kgまでというルールがあり、超過すると数千円の追加料金が発生します。重量管理に便利なのが携帯用の荷物デジタル計量器(約1,000円〜2,000円)です。空港のカウンターで超過を指摘される前に、自宅で重さを把握しておけば、現地での追加出費を回避できます。
デジタル荷物計量器(LCC機内持込対応)
約1,000円〜2,000円
ジェットスター・ピーチの7kgルールに対応するため、自宅で事前計測しておくと安心。最大40kgまで計測できるモデルが定番。
また、衣類圧縮袋を使うと荷物量を3〜4割減らせるため、機内持込のみで完結する身軽な旅が実現します。手で巻くだけで真空状態になるロールタイプが便利です。
お盆ピークを外して1万円以上節約する日程術
飛行機の料金は「いつ飛ぶか」で大きく変わります。夏休み期間中でも、日にちを数日ずらすだけで片道数千円〜1万円以上の差が出ることがあります。
2026年お盆の料金ピーク日と安い日
2026年のお盆休みは8月13日(木)〜16日(日)が一般的ですが、前後の土日を含めて8月8日(土)〜17日(月)が実質的なピーク期間になります。
| 時期 | 料金の目安(羽田→那覇・普通運賃) | 混雑度 |
|---|---|---|
| 7月下旬(20日〜25日) | 25,000〜32,000円 | やや混雑 |
| 8月上旬(1日〜7日) | 28,000〜35,000円 | 混雑 |
| お盆ピーク(8日〜16日) | 38,000〜45,000円 | 非常に混雑 |
| お盆明け(18日〜22日) | 22,000〜28,000円 | やや混雑 |
| 8月下旬(24日〜31日) | 18,000〜24,000円 | 普通 |
狙い目は8月24日以降です。多くの公立学校が夏休み最終週に入るこの時期は、お盆ピークと比べて片道1万円以上安くなることがあります。お子さんの宿題の追い込み時期と重なりますが、出発前に計画的に済ませておけば問題ないでしょう。
曜日による料金差
同じ週でも火曜日・水曜日の出発便が最も安くなる傾向があります。金曜夕方〜土曜午前の出発便と比べると、3,000〜5,000円程度の差がつくことも珍しくありません。可能であれば「火曜出発・木曜帰着」のスケジュールを検討してみてください。
見落としがちな4つの割引テクニック

早割やLCC以外にも、飛行機を安く取る方法はいくつかあります。知っているだけで数千円の差がつく4つのテクニックを紹介します。
1. 株主優待券の活用
ANAやJALの株主優待券を使うと、普通運賃から約50%オフで予約できます。株主でなくても、金券ショップやフリマサイトで1枚2,500〜4,000円程度で入手可能です。早割の予約期限を過ぎてしまった場合の「保険」として覚えておくと役立ちます。
ただし、お盆のピーク日は株主優待枠でも空席がない場合があるため、利用する場合は搭乗日の1ヶ月以上前に確認しておくと安心です。
2. タイムセールの活用
ANAは年に4〜5回、JALは不定期でタイムセールを実施しています。「SUPER VALUE SALE」(ANA)では通常の早割よりもさらに安い特別価格が設定されます。過去の実績では、羽田〜那覇が片道6,600円、羽田〜札幌が片道5,500円といった価格も出ています。
セール情報は各航空会社の公式アプリやメルマガで配信されるため、事前にアプリ通知をオンにしておくのが最も確実な方法です。
3. 乗り継ぎ便の活用
直行便にこだわらず、乗り継ぎ便を選ぶと安くなることがあります。たとえば羽田→那覇の直行便が35,000円のとき、羽田→神戸→那覇と経由すると合計22,000円程度で収まるケースも見られます。移動時間は2〜3時間長くなりますが、片道1万円以上の節約になることもあるため、時間に余裕がある旅行なら検討の価値があるでしょう。
4. パッケージツアーの方が安いケース
航空券とホテルをバラバラに予約するよりも、パッケージツアーの方が合計金額が安くなることは意外と知られていません。旅行会社は航空会社から団体枠で仕入れているため、個人で予約するよりも1人あたり5,000〜10,000円安いこともあります。
特に沖縄・北海道のリゾート路線は、ツアー用の航空券枠が大量に確保されているため、個別予約より安くなるケースが多い傾向があります。楽天トラベルやじゃらんの「航空券+ホテル」プランで比較してみてください。
機内で快適に過ごす持ち物リスト
LCCでも大手でも、機内環境は思った以上に乾燥していて寒くなります。長距離便での疲労を軽減するために、以下の持ち物を備えておくと旅先での体力に余裕が生まれます。
低反発ネックピロー
機内で仮眠を取るときに首をしっかり支えてくれます。U字型の低反発タイプなら、着陸後の首痛みを抑えやすくなります。
アイマスク+耳栓セット
機内の照明や周囲の話し声が気になる方には、遮光性の高いアイマスクと低音域までカットする耳栓のセットが快適です。
よくある質問

- Q. 夏休みの飛行機はいつから予約できますか?
- A. ANAは搭乗日の355日前、JALは搭乗日の330日前から予約可能です。ただし、早割運賃の一斉発売は例年1月下旬頃に開始されます。2026年夏ダイヤは1月27日から発売されています。
- Q. 早割とLCCではどちらが安いですか?
- A. 路線と時期によって異なります。成田・関西発着ならLCCが安い傾向にありますが、羽田発着では大手の早割(75日前)の方がLCCより安くなるケースもあります。受託手荷物の有無でも逆転するため、総額で比較するのが確実です。
- Q. お盆の飛行機で一番安い日はいつですか?
- A. お盆期間中であれば8月16日(日)の午後便以降が比較的安い傾向があります。お盆を完全に避けるなら、8月24日以降が狙い目です。料金は8月上旬と比べて片道5,000〜15,000円安くなることがあります。
- Q. 子ども料金はどのくらい安くなりますか?
- A. ANA・JALの普通運賃では大人の約75%の「小児運賃」が適用されます(3歳〜11歳)。ただし、早割運賃はもともと割引済みのため小児割引がなく、大人と同額になります。LCCには子ども料金の設定がなく、2歳以上は大人と同額です。
- Q. キャンセルになったらどうなりますか?
- A. 早割のキャンセル料は運賃の30〜60%が相場です。LCCは基本的に返金不可で、オプションの「フレックスプラン」を付けていれば変更・払い戻しが可能になります。台風など航空会社都合の欠航の場合は、全額払い戻しまたは振替便の手配となります。
- Q. マイルで夏休みの特典航空券は取れますか?
- A. 取れますが、お盆期間は必要マイル数が「ハイシーズン」設定で通常より多くなります。ANAの場合、羽田〜那覇はローシーズン7,500マイル→ハイシーズン10,500マイルと3,000マイルの差があります。特典航空券の枠は限られるため、搭乗日の2ヶ月以上前に申し込むのが鉄則です。
- Q. 飛行機と新幹線、どちらがお得ですか?
- A. 東京〜大阪間の場合、新幹線のぞみ指定席が約14,720円に対し、LCC(成田〜関西)は5,000〜8,000円台が一般的です。ただし、LCCは成田・関西空港までのアクセス費用と時間を加味する必要があります。所要時間込みのコスパでは、距離600km以上(東京〜福岡以遠)なら飛行機が有利、600km未満なら新幹線が便利でしょう。
夏の旅行を賢く予約して浮いたお金で現地を楽しもう
夏休みの飛行機代を安くするポイントは、「早く予約する」「安い日に飛ぶ」「比較して選ぶ」の3つに集約されます。75日前の早割で予約すれば最大80%オフ、LCCなら片道3,000円台から、お盆明けにずらせば1万円以上の節約が見込めます。
飛行機代で浮いたお金は、現地でのグルメや体験に回した方が旅の満足度は確実に上がります。まずは旅行日程を決めて、早割の空席状況を確認するところから始めてみてください。
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