2026年のお盆シーズン、新幹線で帰省や旅行を計画している方にとって見落としがちな落とし穴があります。それが早特きっぷの「設定除外日」です。EX早特21やぷらっとこだまといった人気の割引商品は、8月6日〜16日の期間中は一切利用できない仕組みになっています。
通常期なら東京〜新大阪を11,360円で移動できるぷらっとこだまも、お盆期間中は正規料金14,720円(自由席)〜が必要になります。除外日でも交通費を抑える代替手段と、新幹線を使う場合の予約術を具体的な料金比較とともにお伝えしていきましょう。
お盆期間に使えない新幹線割引商品一覧と注意点
2026年お盆シーズン(8月6日〜16日)に設定除外となる主な割引商品を整理します。「いつもの方法で予約しようとしたら使えなかった」というよくある失敗を防ぐために、出発前に確認しておくと安心でしょう。
| 割引商品 | 通常期の東京〜新大阪料金 | お盆除外期間 | 対象列車 |
|---|---|---|---|
| ぷらっとこだま | 11,360円 | 8/6〜8/16 | こだま指定席 |
| EX早特21 | 11,200円 | 8/7〜8/16 | のぞみ・みずほ指定席 |
| EX早特7 | 12,000円前後 | 8/7〜8/16 | のぞみ・ひかり指定席 |
| EXのぞみファミリー早特 | 12,100円(2名以上) | 8/7〜8/16 | のぞみ指定席 |
| EX早特1 | 12,800円前後 | 一部除外あり | ひかり・こだま自由席 |
通常期なら最大3,000〜4,000円の割引が受けられるこれらの商品が使えないため、お盆期間の新幹線利用は実質的に正規料金+繁忙期加算となります。東京〜新大阪の「のぞみ」指定席は約15,000円前後に跳ね上がるのが現実でしょう。
代替移動手段の料金・所要時間を徹底比較

新幹線の割引が使えないなら、別の移動手段を検討する価値があります。東京〜大阪間を例に、お盆期間中の各手段を比較してみましょう。実際に夏の帰省で高速バスを使うと、車内の冷房の効き具合や3列シートの広さは思った以上に快適です。
| 移動手段 | 料金目安 | 所要時間 | 予約のしやすさ | 快適性 |
|---|---|---|---|---|
| 新幹線のぞみ(正規料金) | 約15,000円 | 約2時間30分 | 1ヶ月前発売・早期予約推奨 | 高い |
| LCC(ピーチ・ジェットスター) | 5,000〜15,000円 | 約1時間15分+空港移動 | 早期予約ほど安い | 座席狭め |
| 高速バス(3列独立シート) | 4,000〜8,000円 | 約7〜9時間 | 直前でも取りやすい | 夜行なら宿泊費節約 |
| 高速バス(4列標準) | 2,500〜5,000円 | 約7〜9時間 | 最も取りやすい | 長時間は疲れやすい |
| 青春18きっぷ | 2,410円/回(5回分12,050円) | 約9〜10時間 | 販売期間内なら購入可 | 乗り換え多い |
| 自家用車(高速道路) | 約10,000円(片道ETC料金+ガソリン代) | 約5〜8時間 | 渋滞リスク大 | 荷物自由度高い |
LCCが最もコスパの良い選択肢になるケース
ピーチやジェットスターの東京(成田)〜大阪(関西空港)便は、2ヶ月前予約なら片道5,000〜7,000円で購入できる日があります。フライト時間は約1時間15分と新幹線より短く、空港までの移動時間を含めても総所要時間は3〜4時間程度に収まるケースが多いようです。
たですし、お盆ピーク(8月8〜16日)は航空券も値上がりして10,000〜15,000円になるケースがあるため、ピークの前後(8月5〜7日出発 or 8月17〜19日帰着)に日程をずらせるなら圧倒的にお得と感じるでしょう。
成田空港や関西空港までのアクセス費用(片道1,000〜1,500円程度)も忘れずに計算に含めておくと安心でしょう。現地に行くと、成田エクスプレスの代わりにバスを使えば片道1,000円で抑えられます。
高速バスは「宿泊費込み」で考えると最安
夜行バスを利用すれば、移動と宿泊を兼ねられます。WILLER TRAVELの3列独立シートなら片道5,000〜7,000円程度で、到着地で朝から行動できるメリットも見逃せないポイントでしょう。
「移動費+宿泊費」のトータルコストで比較すると、新幹線(15,000円)+ホテル(10,000円)= 25,000円に対し、夜行バス(6,000円)のみで済むため、約19,000円の差額が生まれる計算です。
高速バスでの持ち物として、ネックピローとアイマスクは必須です。加えてモバイルバッテリー(USB充電ポートがない便もある)と冷感タオルを持っておくと、SA休憩時に涼めて快適に過ごせるでしょう。
それでも新幹線を使いたい場合の予約攻略法

速さと快適さを重視して新幹線を選ぶ場合でも、いくつかのテクニックで費用を抑えられます。
指定席は1ヶ月前の10時が勝負のスケジュール
お盆ピーク期間の新幹線指定席は、乗車日の1ヶ月前の午前10時に一斉発売されます。2026年8月13日(木)の指定席なら7月13日(月)10:00が発売開始です。人気の時間帯は発売開始から数分で完売するため、10時ちょうどにJR東海の「エクスプレス予約」またはJR東日本の「えきねっと」で予約操作を始めるのが鉄則と言われています。
時間帯別の混雑予測として、下りピーク(8月8〜9日)は午前6〜10時発が最も混雑し、上りピーク(8月15〜16日)は午後14〜18時発が集中します。これらのピーク時間帯を避けて早朝便や夜便を選ぶと、指定席が取りやすくなるかもしれません。
「のぞみ」全席指定席化への対応
2026年秋以降、「のぞみ」は繁忙期を中心に全席指定席となる方針が発表されています。お盆期間も対象となる可能性が高く、自由席で安く乗る戦略は使えなくなる見込みです。
代替策として、「ひかり」の自由席を狙う方法があります。ひかりは停車駅が多いぶん所要時間は長くなりますが(東京〜新大阪で約3時間)、自由席が残る列車として選択肢として検討する価値があるでしょう。始発駅の東京駅や新大阪駅から乗車すれば、並べば座れる可能性が高いと言われています。
株主優待券で2〜3割引を狙う
JR東海の株主優待券は、お盆期間を含むすべての日に使用可能です。1枚で乗車券+特急券が10%引き、2枚使えば20%引きになります。金券ショップやフリマアプリでは1枚1,500〜2,000円前後で取引されているため、購入コストと割引額のバランスを事前にチェックしておくことをおすすめします。
EX予約の「通常予約」は除外日でも使える
早特きっぷは除外日でも、エクスプレス予約の通常予約(EX予約サービス)は年中利用可能です。割引額は東京〜新大阪で約200〜300円と小さいものの、ICカードでそのまま改札を通れる利便性があり、予約変更も手数料無料で何度でも行えるため安心でしょう。
移動手段の選び方と帰りの混雑回避ルート

どの移動手段を選ぶべきか迷ったときは、次の基準で判断すると失敗しにくくなります。
- 時間を最優先したい → 新幹線のぞみ(正規料金)or LCC早期予約
- 費用を最優先したい → 高速バス(夜行・3列独立)or 青春18きっぷ
- 日程をずらせる → ピーク前後のLCC(片道5,000円台も)
- ファミリー・グループ移動 → 自家用車(人数割で一人当たりコスト減)or 新幹線ファミリー利用
- 片道だけ安くしたい → 行きは新幹線、帰りは高速バスなどの組み合わせ
帰りの混雑回避のコツとして、上りピーク(8月15〜16日)の夕方を避け、午前中に出発するか17日以降に帰路につくのが効果的です。新幹線なら朝8時台、車なら午前6時台の出発で、渋滞や満席を大幅に回避できます。
意外と見落とされがちなのが「片道ずつ別の手段を使う」という方法です。帰省ラッシュのピークは下り(8月8〜9日)と上り(8月15〜16日)で日にちが異なるため、混雑するほうだけ早めに新幹線を確保し、もう片方を高速バスやLCCにするとトータルコストの抑制につながるでしょう。
マイカー移動の場合、SA・PAの駐車場が満車になるケースも多いため、トイレ休憩のタイミングを事前に計画しておくと安心です。海老名SAや養老SA付近はコインロッカーも設置されているため、大きな荷物を預けて身軽に休憩するのも一つの方法でしょう。
高速バス旅の穴場テクニック
東京〜大阪間の高速バスは、直行便だけでなく名古屋経由のルートも穴場です。名古屋で途中下車して味噌カツやひつまぶしの名物グルメを楽しみ、翌日に別便で大阪へ向かう「1泊分割ルート」は、移動自体を旅の一部にできる方法として注目されています。
雨天や荒天でバスの運行が心配な場合は、出発当日の朝にバス会社の公式サイトで運行状況を確認してください。台風接近時などは事前にキャンセル・振替の連絡が入るケースが多く、慌てず対応できるでしょう。
よくある質問
Q. ぷらっとこだまはお盆に使えますか?
使えません。2026年は8月6日〜16日が設定除外日に指定されています。この期間中は通常のきっぷ(正規料金)での乗車が必要です。
Q. EX早特21はお盆に使えますか?
使えません。お盆期間(8月7日〜16日)は設定除外日です。EX早特7やEXのぞみファミリー早特も同様に除外されます。
Q. お盆期間中、新幹線で唯一使える割引はありますか?
エクスプレス予約の通常予約(EX予約サービス)は年中利用可能で、200〜300円程度の割引が受けられます。JR東海の株主優待券もお盆期間に使用可能なため、金券ショップで入手する方法もあるでしょう。
Q. 自由席はお盆でも乗れますか?
2026年夏のお盆は「のぞみ」の全席指定席化が進んでいるため、のぞみの自由席は利用できなくなる見込みと報じられているようです。「ひかり」や「こだま」には自由席が残る見込みとなっています。
Q. LCCのお盆の最安値はいくらですか?
ピーチやジェットスターの東京(成田)〜大阪(関西)は、ピークの8月8〜16日で片道10,000〜15,000円程度です。ピーク前後(8月5〜7日、17〜19日)なら5,000〜7,000円で取れる場合もあります。
Q. 高速バスは何日前までに予約すべきですか?
お盆の夜行バスは人気が高いため、出発の2〜3週間前までの予約がおすすめです。WILLERの3列独立シートは特に早く埋まる傾向があるため、7月中の予約が安心です。
Q. 青春18きっぷはお盆に使えますか?
使えます。2026年夏の利用期間は7月20日〜9月10日で、お盆期間も対象です。ただし新幹線や特急には乗れず、在来線の普通・快速列車のみが対象となる点に注意が必要でしょう。
お盆の移動計画を立てるなら今が最後のチャンス
お盆期間の新幹線割引が使えないという事実を知っているだけで、旅行計画の立て方は大きく変わります。新幹線一択で考えると正規料金15,000円が固定費になりますが、LCCや高速バスを視野に入れれば片道5,000円台まで下げられる可能性があります。
7月中に指定席の発売日カレンダーを確認し、1ヶ月前の10時に予約を入れるか、代替手段を早めに確保するか。どちらを選ぶにしても、行動が早いほど選択肢は広がります。比較表を手元に置いて、ご自身の優先順位に合った移動手段を選んでみてください。




