いつもスマートEXで「EX早特21」を使っている方ほど、年末年始の予約画面で戸惑うことがあります。乗車日を12月29日に設定した途端、早特の選択肢が表示されなくなるからです。
理由はシンプルで、2026年度のスマートEX・エクスプレス予約の早特商品は2026年12月25日(金)〜2027年1月5日(火)の12日間が設定除外日になっているためです。この期間は会員登録をしていても、早く予約しても、早特料金では買えません。
- 除外期間中に使えなくなる商品と、変わらず使えるサービスの区別
- 東京発の主要区間で、通常期と年末年始の料金がどれだけ変わるか
- 除外期間の前後にずらす場合の予約締め切り日
- 早特なしでも交通費を抑えるための現実的な選択肢
スマートEXの年末年始は「早特」だけが使えない
誤解されやすいのは、「年末年始はスマートEXが割引にならない」という言い方です。正確には、除外されるのは早特商品であり、スマートEXそのものの予約や基本の割引は年末年始も使えます。
| 区分 | 主な商品・サービス | 12/25〜1/5の扱い |
|---|---|---|
| 早特商品 | EX早特21ワイド、EX早特1、EXファミリー早特7、EXこだまグリーン早特、EXグリーン早特 など | 利用不可(設定除外日) |
| スマートEXサービス | のぞみ・ひかり・こだま等の普通車・グリーン車 | 利用可(シーズン加算あり) |
| EX予約サービス(エクスプレス予約会員) | 年会費1,100円の会員向け発売額 | 利用可(シーズン加算あり) |
| 1年前予約 | 乗車日1年前の5時30分から申込 | 利用可(料金は早特ではなく通常の発売額) |
2026年度の早特の除外日は、ゴールデンウィーク(4/24〜5/6)、お盆(8/7〜8/16)、シルバーウィーク(9/18〜9/23)、そして年末年始(12/25〜1/5)の4期間と公式サイトで案内されています。年末年始は4期間のなかで最も長い12日間です。
除外日は「乗車日」で判定される
ポイントは、予約した日ではなく乗車する日が除外日に入るかどうかで判断される点です。10月中に予約しても、乗車日が12月25日以降なら早特は選べません。逆に12月24日(木)の乗車であれば、年末の帰省であっても早特の対象になります。
年末年始の料金はいくら上がる?主要区間の比較表

早特が使えないうえに、年末年始は新幹線の指定席料金にシーズン加算がかかる点も見逃せません。2025年4月時点の公式発売額(普通車指定席・のぞみ・通常期・大人片道)をもとに比べると、次のようになります。
| 区間(東京発) | スマートEX 通常期 | EX予約サービス 通常期 | 最繁忙期の加算 |
|---|---|---|---|
| 名古屋 | 11,100円 | 10,880円 | +400円 |
| 京都 | 13,970円 | 13,680円 | +400円 |
| 新大阪 | 14,520円 | 14,230円 | +400円 |
| 広島 | 19,560円 | 19,180円 | +800円 |
| 博多 | 23,610円 | 23,160円 | +800円 |
繁忙期は通常期より200円、最繁忙期は400円の加算です(東海道・山陽・九州新幹線をまたがる区間は繁忙期400円・最繁忙期800円)。東京〜新大阪の場合、通常期にEX早特21(12,980円)で乗れていた方が年末年始の最繁忙期にスマートEXで乗ると14,920円となり、片道で約1,940円、往復で約3,880円の差になります。
最繁忙期はどの日になるのか
参考までに、2025-2026年の年末年始では東海道・山陽新幹線の最繁忙期は12月27日・30日と1月3日・4日の4日間でした。東北・上越・北陸新幹線などJR東日本の路線は12月28日〜1月6日が最繁忙期で、会社や路線ごとに区分が異なります。2026-2027年の区分は各社の発表を確認したうえで、加算のかからない日を選ぶと数百円単位の節約につながるでしょう。
除外期間の前後にずらすなら締め切り日に注意
休みの取り方に融通がきく方は、早特が使える12月24日以前の出発、1月6日以降の帰着を検討する価値があります。EX早特21ワイドは乗車日の21日前の23時30分までの予約が条件です。
| 乗車日 | EX早特21ワイドの予約締め切り |
|---|---|
| 12月22日(火) | 12月1日(火)23:30 |
| 12月23日(水) | 12月2日(水)23:30 |
| 12月24日(木) | 12月3日(木)23:30 |
| 1月6日(水) | 12月16日(水)23:30 |
| 1月7日(木) | 12月17日(木)23:30 |
12月24日のクリスマスイブ出発は、早特が使える年内最後の日です。年末休暇の初日に有給を1日足すだけで早特が使え、のぞみの車内も12月26日以降に比べると落ち着いている傾向があります。
除外期間の前後は穴場の日も狙い目
実際に過去の予約状況を見ると、除外期間の中でも12月31日と1月1日は下りも上りも比較的空いており、指定席が取りやすい穴場の日になりやすい傾向です。早特は使えませんが、シーズン区分が最繁忙期から外れる年もあるため、料金と混雑の両面で検討する価値は十分にあります。帰りの便を1月4日以降の平日にずらせる方は、Uターンラッシュのピークを避けられるうえ、時間帯別に見ても午前中の便は比較的予約が取りやすいでしょう。
早特は変更できない点も忘れずに
EX早特21ワイドは、予約後に列車の変更を含む一切の変更ができません。年末は仕事の予定が読みにくいため、予定が流動的な方は、変更が何度でも無料のスマートEXの通常予約を選ぶほうが結果的に損をしにくい場合もあります。早特を払い戻す場合は手数料がかかる点も確認しておきましょう。
よくある失敗が、「年末の予定が確定してから早特を取ろう」と待っているうちに21日前の締め切りを過ぎてしまうケースです。また、雪などの荒天で到着が2時間以上遅れた場合は特急料金の払い戻し対象になるなど、遅延時の扱いはルールで決まっています。乗車当日はJR東海の運行情報を確認しておくと安心です。
早特なしで年末年始の交通費を抑える4つの方法(ダイナミックパッケージ含む)
方法1: スマートEXの通常予約で窓口より安く買う
スマートEXの発売額は、駅の窓口で買う通常のきっぷより片道200円ほど安く設定されています。年会費がかからず、交通系ICカードを登録すればチケットレスで乗れるため、年末年始だけの利用でも登録しておいて損はないでしょう。
方法2: 年に何度も乗るならエクスプレス予約
エクスプレス予約は年会費1,100円がかかる代わりに、表のとおりスマートEXよりさらに数百円安い発売額で乗れます。東京〜新大阪なら片道290円の差で、年末年始の往復と年2〜3回の出張があれば年会費を回収できる計算です。
方法3: 新幹線+ホテルのセットを比べる
旅行や宿泊を伴う帰省なら、新幹線と宿をまとめて予約するパッケージも比較対象に入れましょう。早特が使えない時期でも販売されていることが多く、単体で手配するより安くなる組み合わせがあります。年末年始の旅程全体の組み立て方は年末年始旅行2026-2027予約術で詳しく扱っています。
方法4: 学割は年末年始も使える
中学生以上の学生なら、学生割引(運賃の2割引)は年末年始も利用可能です。スマートEXでは学割を使えないため、学割を使う場合は駅の窓口や指定席券売機で学生証と学割証を用意して購入します。東京〜新大阪のぞみ指定席で、通常期の窓口料金14,720円が12,930円となり、約1,790円安くなります。
年末年始に向けた予約前チェックリストと旅行用品・スーツケース

早特が使えない年末年始は、料金よりも確実に座れることの価値が上がる時期です。予約前に次の準備を済ませておくと、当日の焦りを減らせます。
交通系ICカード
スマートEXはSuica・ICOCA・TOICAなどの交通系ICカードを登録すると、改札をタッチするだけで乗車可能です。年末の駅の券売機は行列になりやすいため、チケットレスで乗れる準備をしておくと乗り遅れのリスクを減らせます。
年会費無料のクレジットカード
スマートEXの決済にはクレジットカードが必要です。新幹線代はポイント還元の対象になるカードが多く、往復3万円前後の帰省なら還元だけで数百円分になることもあります。
持ち物の最終確認と駅での注意点
年末年始の主要駅はコインロッカーが午前中に埋まりやすく、トイレや駅弁売り場にも行列ができがちです。乗車前の持ち物は、スマホ・ICカード・充電器の3点を手元にまとめておくと改札で慌てずに済みます。
軽量キャリーケース
3辺合計160cmを超える荷物は「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要です。軽量キャリーケースは機内持ち込みサイズを選ぶと、予約なしで荷物棚に収まります。
よくある質問

Q. スマートEXの早特は年末年始いつからいつまで使えませんか?
A. 2026年度は2026年12月25日(金)〜2027年1月5日(火)の乗車分が設定除外日です。12月24日以前と1月6日以降の乗車分は利用できます。
Q. 1年前予約をすれば年末年始も早特料金になりますか?
A. なりません。1年前予約は座席を早く確保する仕組みで、料金は乗車日に適用される通常の発売額です。
Q. 年末年始にスマートEXを使うメリットはありますか?
A. あります。窓口のきっぷより片道200円ほど安く、乗車前なら列車の変更も手数料なしでできます。チケットレスで乗れるため、券売機の行列とも無縁です。
Q. EX予約サービスも年末年始は高くなりますか?
A. シーズン区分による加算があり、繁忙期は200円、最繁忙期は400円(東海道・山陽・九州新幹線をまたぐ区間は400円・800円)が加算されます。
Q. 早特21の締め切りを過ぎた場合、ほかに早特はありますか?
A. 区間や列車によっては、前日まで予約できる早特商品が設定されている場合があります。ただし年末年始の除外期間中はすべての早特商品が対象外です。
Q. 年末年始の新幹線はいつ発売されますか?
A. 原則として乗車日の1か月前の10時に発売されます。スマートEXとエクスプレス予約は1年前から申し込みができ、座席番号は1か月前の8時以降に通知が届く仕組みです。
早特が使えない年末年始こそ予約の段取りで差をつけよう
スマートEXの年末年始は、早特商品が12日間使えなくなるだけで、予約そのものは今から始められます。日程をずらせる方は12月24日以前・1月6日以降の早特を、ずらせない方はスマートEXの1年前予約で座席を先に押さえる、という2択で考えると迷いません。まずは自分の乗車日が除外期間に入るかどうかを確認し、早めに予約を進めてください。








